皆さんこんにちは。
現在自宅建築中の秋田店　佐藤（由）です。


この時期窓際の足元でスースーと冷気を感じることがありますよね。
今私が住んでいる賃貸アパートも、エアコンでガンガンと部屋を暖めているのに
窓際からスースーと隙間風のような冷気が流れてきます。
（実際に隙間風も入っていますが(笑)）

隙間風が無いのに、足元でこんな現象がおきていたらコールドドラフトを疑ってください。

コールドドラフトとは
暖かい室内の空気が冷たい窓ガラスに触れて冷やされ、床面に下降する現象です。
これによって、天井と床で5℃以上の温度差が生まれることもあります。
この温度差によって気流が発生します。
水の入ったコップに氷を入れると、氷が融けその水がゆらゆらとコップの下に落ちていくのと同じです。

こちらは室内と外の熱の出入りを季節に分けてイメージした絵です。


見て頂きたいのは窓のパーセンテージです。

日本の住宅は元々断熱性能が低いのですが、その中でも特に窓は熱の出入りが激しいことが分かります。

ではどうすれば冬場のコールドドラフトを防げるのか？
最も効果的なのは窓のリフォームです。
今ついている窓の内側へ、リフォーム用の断熱窓を追加することでだいぶ軽減できます。

ただ費用が掛かるので、もっと簡易的な方法を4つご紹介させて頂きます。

1.カーテンの交換
　カーテンの裾に隙間があると、そこから冷気が流れてきます。
　長めのカーテン（隙間をふさぐ）にすることで冷気を遮断する効果があります。
　また、色は暖色系を選ぶことで視覚的な暖かみも感じますね。

2.扇風機やサーキュレーターを使う
　部屋の温度は床が低く、天井が高いことが大半です。
　冬にお客様宅のお部屋の温度を調べたことがあるのですが、
　室内の温度計が22℃の時に天井付近の温度を計測すると30℃もありました。
　この暖かい天井付近の空気を、夏場しか日の目を見ることがない
　扇風機を使いかき混ぜることで効率的に部屋を暖めることが出来ます。

3.窓に断熱シートを貼る
　私も以前試したことがある方法です。
　ホームセンターで売っているプチプチしたシートです。
　壊れ物を梱包するときにつかうアレです。
　断熱シートは効果があったのですが、注意点があります。
　・隙間なく貼ること。
　・ガラスに貼るときのテープは剥がすことを前提に選ぶことです。
　一応私も剥がれやすい養生テープを選んだのですが、
　春になり剥がそうとしたところ結露の影響などでサッシ枠にテープ糊がついてしまい
　それを剥がすのに半日かかったことがあります。
　以降この方法は止めております。

4.ストーブは窓際へ
　ストーブのパワーをガンガン上げても窓際で熱が奪われ、
　冷えた空気が足元に流れ込みいつまでたっても部屋が暖まりにくい現象が続きます。
　（天井付近ばかり暖まっている）
　ヒーターやストーブなどを使う場合はなるべく窓際を暖めるように位置を考えて置いて下さい。
　この際カーテンなど燃えやすいものとの距離は注意が必要です。

　エアコン暖房の場合風向は下を向け足元を暖めるようにしてください、
　このときソファーやテーブルなど障害物があると暖気が流れず効率的に暖めれなくなりますので、
　家具の配置も注意が必要です。

以上のことを心掛けることで、部屋の温熱環境も改善され、光熱費も抑えられると思います。
よかったら試してみてください。


これから新築をお考えの方は、壁や天井、床の断熱材以上に先ずは、
窓の断熱性能を意識しながら計画してください。

断熱性能の高い窓は費用は掛かり増しになりますが、
それ以上に、快適、省エネ、健康など費用対効果が高く得られます。
家づくりの検討事項の中でも優先順位は上位に考えてよいと思います。

それではみなさん良いお年を。


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